イスラエルのテルアビブに引っ越し、目からウロコだったイスラエルの事実を紹介します。
イスラエルが目からウロコ
こんにちは! テルアビブ在住ブロガーのがぅちゃんです。イスラエルの首都テルアビブ(※)に住んでいます。
生まれて初めてイスラエルという国をおとずれ、数週間がたちました。
今回の記事では、あえて今の段階で僕が抱いている新鮮で率直な感想を紹介します。
(※テルアビブをイスラエルの首都とするかどうかの見解には諸説あります)
イスラエルについてちょっとおさらい
(画像はイスラエルの国旗)
イスラエル国(イスラエルこく、ヘブライ語: מְדִינַת יִשְׂרָאֵל メディナット・イスラエル、アラビア語: دولة إسرائيل ダウラト・イスラーイール、英語: State of Israel [ˈɪzrɪəl, ˈɪzreɪəl])、通称イスラエルは、中東のパレスチナに位置する国家。
北にレバノン、北東にシリア、東にヨルダン、南にエジプトと接する。ガザ地区とヨルダン川西岸地区を支配するパレスチナ自治政府(パレスチナ国)とは南西および東で接する。地中海および紅海にも面している。
首都はエルサレムであると主張しているが、国際連合などはテルアビブをイスラエルの首都とみなしている。
イスラエルはシオニズム運動を経て1948年5月14日に建国された。建国の経緯に根ざす問題は多い。版図に関するものではパレスチナ問題がよく報道される。
Wikipedia「イスラエル」より。
イスラエルの人口は約800万人と、東京都よりひとまわり少ない位のボリュームです。人口の7割がユダヤ教徒で、公用語はヘブライ語とアラビア語です。
首都のテルアビブはこんなところ
テルアビブ(ヘブライ語: תֵּל־אָבִיב, 英語: Tel Aviv)は、イスラエルの人口第2位の都市である(第1位はエルサレム)。テル・アヴィヴとも表記される。
基礎自治体(市)の名はテルアビブ・ヤッファ (תֵּל־אָבִיב-יָפוֹ, Tel Aviv-Yafo) であり、市名の中のヤッファとは1950年に合併した市である。イスラエルの経済・文化の中心地かつ中東有数の世界都市。
イスラエルはエルサレムが「首都」であると宣言しているが、国際社会はこれを認めておらず、各国がテルアビブに大使館や領事館を置くなど、テルアビブを事実上の首都とみなしている。
Wikipedia「テルアビブ」より。
テルアビブをイスラエルの首都とするかどうかの見解には諸説ありますが、現段階では事実上の首都として機能しています。
日本大使館をはじめ、各国の大使館もテルアビブにあります。
ちなみに人口は約40万人。日本だと大阪府の枚方市や東京都の町田市などに匹敵します。
一国の首都にしては小規模ですね…!
イスラエルに来る前の、イスラエルに対するイメージ
日本語のニュースでイスラエルの情報を見る限り、パレスチナ問題などのヘビーな話題が目立つように思います。
政治や宗教に関係するシリアスな話題はよく聞くものの、そこにある普通の暮らしや、ポジティブな観光情報などを目にする機会はあまりありませんでした。
正直、イスラエルに対するイメージなんて「テルアビブ?どこ?」というレベルでした…。
そんな僕だからこそ、イスラエルのテルアビブに来てから目から鱗なことだらけなので、今回はそんな驚きや感心を10個紹介します。
「イスラエルにこんなところがあるんだ、へー」という感じで読んでもらえればと思います!
イスラエルのスゴいところ1 ガチでリゾート
テルアビブは海のリゾートです。外国人観光客がたくさんいます。
テルアビブの地形は縦に長く、土地の左側は全て地中海に面しています。テルアビブならどこからでもすぐ海にアクセスできるという、羨ましい地形です。
海のリゾートにたくさんの観光客…。
テルアビブはそんなふわっとした雰囲気なため、ちょっと浮かれていてリラックスしたムードを感じます。
>>テルアビブのビーチリゾートについての詳細レポートはこちら
イスラエルのスゴいところ2 まさかの週3日休み
イスラエルの週末は金曜と土曜日です。ビジネスは日曜日〜木曜日が営業日という状況です。
それに対し、テルアビブの外資系企業は従業員が土・日休みを引き継いでいるところもあります。
さらに、テルアビブの外国人観光客はほぼ完全に「土・日休み」の感覚で滞在しています。
「金・土休みのイスラエル」「土・日休みの外資系企業(外国人)」・「土・日休みの観光客」の3つのスタンダードが混ざり合うという特殊な状況です。
つまり…
「木曜が金曜のノリになって、金曜も金曜のノリになって、土曜と日曜はガッツリ休み」…という、なんとなく素敵な感覚です。
それだけでなく、日曜に銀行とかが空いているので、外国人にとってはこの上なく便利な国です。
熱弁してしまいましたが、何が言いたいかというと、テルアビブにいると毎週3連休だと錯覚できます。
イスラエルのスゴいところ3 ロシア人が多い
これを読んで僕も納得なのですが、Wikipediaにはこうあります。
イスラエルにおいてロシア語は、主要な外国語であり生活の中でさまざまに目にすることができる。
ロシア語はイスラエルの非公用語としては群を抜いて用いられており、政府や企業はロシア語表記を併用し、ロシア語圏からの移民が多い一部地域では準公用語として扱われている。
ロシア語を母語とするものも多く、1989年には総人口の20%がロシア語を母語としている。ロシア語話者が多い理由として、旧ソビエト連邦の住民が1990年代初頭以降に大量に移民してきたことが大きな要因として挙げられる。
旧ソビエト連邦圏を除き、ロシア語を母語として話すものの人口は、アメリカ合衆国、ドイツに続き第3位であり、人口比率ならばイスラエルが最も多い。
Wikipedia「イスラエルにおけるロシア語」より。
軽食屋やバーでロシア語の表記をよく見かけます。スーパーの店員はロシア人が多い印象です。
テルアビブによくある「Tiv Ta’am」というロシア系スーパーマーケットチェーンがあるのですが、ここがすごい。なぜなら、行けばロシアに旅行した気分になるからです。(ロシアに行ったことはありませんが。笑)
ちなみにTiv Ta’amは雰囲気は、広くなった日本のカルディ…といった感じです。店員はほぼ100%ロシア語で話していますし(声が大きい)、客もロシア人の常連が来ているといった様子です。
ちなみに人気の理由としては、ユダヤ教で禁じられている食材(豚やエビなど)が売っていたり、24時間営業だったりというのが理由だそうです。
イスラエルのスゴいところ4 アメリカが大好き
政治的に「アメリカにとってイスラエルは中東最大の同盟国(※Wikipedia「米以関係」より)」とありますが、まんざらでもない雰囲気です。
例えばテルアビブの中心部のレストランでは、店員がほぼ100%ちゃんとした英語が話せます。
それ自体は特別なことではありませんが、発音・言葉使い・態度もろもろがゴリゴリのアメリカなのです。アメリカのレストランとあんまり変わりません。
うがった見方をすると「アメリカかぶれ感」を感じてしまうほど、アメリカ推しなのです。
アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド…とある中で、アメリカ英語一択な国というのも珍しいと感じました。
ちなみに「デビッド(David)」という名前は古代イスラエルの王・ダビデが語源なため、ユダヤ人にウケます。(日本人にはメリットなさそうですが。笑)
下は古代イスラエルの王・ダビデの写真。
イスラエルのスゴいところ5 アジア人がいない
いや、厳密にはいますが。笑
ただ、日本の都会や欧米の都市に比べると極めて少ないです。いちおう日本料理屋や中国料理屋などもあります。
イスラエルのスゴいところ6 まるで日本の街
テルアビブは大阪みたいな雰囲気です。日本と離れている割には似てる…という意味で驚きました。
治安が良くてオシャレな西成といいますか…なんとも独特な雰囲気です。騒がしくてごちゃごちゃしているのですが、不愉快ではありません。
あと、テルアビブは全体的に建物が低く、その中にポツポツとビジネスライクなビルがあるのも、都会過ぎてなくて落ち着きます。
道では自転車や原付がよく通り、野良猫も見かけます。
イスラエルのスゴいところ7 携帯電話の料金が驚異的に安い
これはマジでビビりました。
simカードで購入できるのですが、月10ギガで約760円(24.90イスラエルシュケル、会社はgolan)です。電話番号はもちろん付いてきて、回線はLTEです。10GBを超えると回線が遅くなるそうです。
イスラエルに来てまだ1週間足らずなので言い切れませんが、ぶっちゃけ日本で何千円と払っていた時と、便利さは変わりません。
店員さんになぜ安いか聞くと、「競争が自由だから」という、わかりそうでわからない回答が返って来ました。笑
※イスラエルの通貨は「イスラエルシュケル」と呼び、1イスラエルシュケル=約30円です。
ちなみに3000円(99イスラエルシュケル)のプランでは、容量20ギガ使えて電話番号3つが登録できます(イスラエルの電話番号1つ&好きな国際電話番号2つ)
イスラエルのスゴいところ8 建物は爆弾シェルター付き
セキュリティに強いテルアビブ在住者にちょっと聞いてみました。
テロに関しては、テロリストが存在する国と国境を接しているという点で、警戒度が高いそうです。その分セキュリティもハンパじゃないみたいですが。ただし、テルアビブの街中でテロを意識している雰囲気というのはあまり感じられません。
イスラエルの建物には、爆弾から身を守る部屋(ボムシェルター)が設置されています(強盗からも身を守れるそうですw)。ミサイルから街を守るための防空システム(アイアンドーム)もイスラエル国内に設置されています。
物騒に聞こえますが、北朝鮮からミサイルが飛んできたら地面に伏せる訓練をしている日本よりは、対策がしっかりしていて安心な気もします。笑
ちなみに、ミサイルが発射されたらサイレンがなるので、その間に避難するそうです。絶対に窓から離れる(割れたガラスが飛んできて致命傷になる)というのは目から鱗でした。
見えない脅威に翻弄さるのではなく、脅威を自覚して現実的な対策をとっているというスタンスは嫌いじゃないです。というかむしろ信頼に値します。
個人的には地震の方が怖いですし…。
イスラエルのスゴいところ9 治安は普通
都市の犯罪に関しての脅威のレベルは「普通」だそうです。単純なハナシで、大都市で起こりうる犯罪はテルアビブでも起こりえるということで、特別に注意すべき危険は無いそうです。
テルアビブの街中では、道が汚れていて雰囲気が気になることはありますが、治安が悪いのとはまた違った印象です。
ちなみに、テロと犯罪は分けて考えるそうです。
イスラエルのスゴいところ10 「vsアラブ、イスラム」とかは無い
「イスラエル vs アラブ諸国」とか「ユダヤ教 vs イスラム教」というイメージが自分にも少なからずあり、仲が悪いのかと思っていましたが、そうでもなさそうです。
探せば対立はあると思いますが、そういうことが目立っている印象はありません。少なくとも、テルアビブの日常生活でそういった光景はまだ見てません。
そもそもイスラエルの公用語はヘブライ語とアラビア語なので、あっけらかんとした事実には驚きました。
テルアビブでは、ロシア語だけでなくアラビア語表記もとてもよく見かけます。
テルアビブに来たらイスラエル旅行をすすめたくなった
以上、イスラエルのテルアビブにやってきて数週間の僕が感じた新鮮な驚きや感心を紹介しました。
イスラエルに来て間もないため何もかもが新鮮というのも理由ですが、意外にもポジティブな方向で驚けたことには自分でもびっくりでした。
また、日本人なら最初はビビることもあると思いますが、受け入れられない程ネガティブなものでは無いと感じています。
ぶっちゃけ、実際に来てみればただの海外リゾートです。「イスラエル=物騒」というのは、少なくともテルアビブに関しては違うかなという印象でした。個人的には、なんばとか歌舞伎町とかの方がよっぽど物騒だと思います。笑
僕にとってテルアビブは、知ればイスラエル旅行をすすめたくなるような場所です。
イスラエルの基本情報が知りたい!という方はこちらもどうぞ
>>【イスラエルの基本情報】20の素朴な質問に在住者が答えてみた
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